くずかご・エクス・マキナ

退屈なことは██にやらせよう

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21世紀末、汎用AIの普及によって多くの社会領域において人類から機械へのアウトソーシングが進んでいた。それは日本の公共分野も例外ではない。高齢者の見守りや公報の周知を目的に導入された地域支援ドローンは、地域コミュニティの機能不全を埋めるべく用途の拡大を繰り返した末に住民の要望を立法に反映する巨大なシステムの一翼を担うまでになっている。

平凡な地方都市の大学生である樫原さつきは、ひょんなことから新任の「代議さん」である春田あとりと出会う。強烈な個性を持つあとりに引き気味のさつき。けれどもあとりの方は興味津々、嫌がるさつきを半ば無理矢理アシスタントに仕立ててしまった。

機械化が問題解決に及んだ時代のSF百合冒険譚、ここに開幕!

登場人物

樫原さつき

春田市に暮らす大学生。インドア人間で、運動は苦手。

春田あとり

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春田市に配属された無人代議エージェント。ヘイローは磁気浮上式アンテナモジュール。浮かせている理由は「かっこいいから」。